Qiita広告活用事例 | Qiita経由のサービス作成数※は平常月の4倍!「想定外のユースケース」を生み出したQiita Advent Calendar

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APIベースの日本製ヘッドレスCMS「microCMS」。サーバー管理不要でフロントエンドを自由に選べる同サービスは、モダンな開発環境を好むエンジニアを中心に利用が広がっています。 「microCMS」を提供する株式会社microCMSは現在、プロダクト主導(PLG)とセールス主導(SLG)の両軸で事業成長を推進しています。その中でエンジニアへのアプローチ(PLG)をさらに強化すべく、自社発信の枠を超え、第三者視点での具体的なユースケースを継続的に生み出す手法を模索していました。
強化施策として「Qiita Advent Calendar(キータ アドベントカレンダー)」に協賛。記事投稿テーマの間口を広げた結果、運営も驚くユニークなユースケースが多数集まり、2025年のキャンペーン期間中、Qiita経由で作成されたサービス数は平常月の約4倍を記録しました。
本記事では、同社マーケティンググループの中嶋氏と中野氏に、Qiita広告を選んだ背景や企画の工夫、そして中長期的な「コンテンツ資産」を蓄積するためのコミュニティ施策の裏側について伺いました。
※microCMS上でユーザーが作成した「サービス(環境の単位)」の件数。

プロフィール

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中嶋春葵 / 株式会社microCMS ビジネス推進部 マーケティンググループ マネージャー、Webマーケター
新卒でスタートアップIT企業に入社。主にB2CWebメディアに関する様々な業務に従事し、事業責任者として会社経営に関わる業務にも尽力。その後、B2BSaaSおよびECサービスのマーケティング責任者などを経験しmicroCMSにジョイン。B2Bマーケティングを中心にmicroCMS・ヘッドレスCMSの認知拡大に注力。

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中野紘子 / 株式会社microCMS ビジネス推進部 マーケティンググループ Webマーケター
制作会社での開発経験を経て現職。エンジニア経験を活かし、開発者向けの情報発信やマーケ施策を担当。

エンジニア向けプロモーションにおける「文脈作り」と「リソース」の壁

── まずは、「microCMS」のサービス概要について教えてください。

中嶋: microCMSは、APIベースの日本製「ヘッドレスCMS」です。コンテンツを管理するためのサーバーの管理は一切不要で、サインアップするだけですぐに利用を開始できます。最大の特徴は、フロントエンドをユーザー様側で自由に選んでいただける点ですね。私たちは従来型のCMSとは異なり、バックエンドの仕組みのみを提供しています。管理画面の快適さや使いやすさにはすごくこだわっているので、開発や運用のコストを大きく削減できるサービスになっています。

中野: 弊社のミッションは「エンジニアの武器を作り出し、世界の進歩を後押しする」です。会社の立ち上げメンバーが元エンジニアというバックボーンもあり、やはり「エンジニアの方に使っていただきたい」という想いが根底にあるプロダクトなんです。
ですので、ターゲットは既存のCMSを使っていて「エンジニアに任せないと更新ができない」「拡張しづらい」などの運用課題を抱えている方や、モダンな技術スタックを好んで使いたいエンジニアの方をメインに想定しています。

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── おふたりはマーケティングチームとして、それぞれどのような役割を担われているのでしょうか?

中野: 現在は2名体制で、中嶋がセールス主導(SLG)の領域を、私がプロダクト主導(PLG)の領域をメインで担当しています。エンジニア向けのアプローチでは、例えば「フロントエンドを好きな言語や技術スタックで自由に構築できる」点を訴求ポイントにしています。

中嶋: CMSの導入検討って、エンジニアの方とビジネスサイド(マーケティングや営業など)の方で、求めている目線が本当に違うんです。エンジニアの方は「自分たちが開発しやすいか」「モダンな技術が使えるか」を重視しますが、ビジネスサイドからすれば極端な話、開発のしやすさよりも「サイトのスピードが上がってアクセスが伸びるか」「結果的に売上などの定量的な成果に繋がるか」が重要ですよね。目線が全く違うので、アプローチの仕方も当然変わってきます。

── エンジニア向けのアプローチにおいて、これまで実施した施策と、抱えていたマーケティング課題を教えていただけますか?

中野: 自社ブログでのコンテンツ発信やセミナーの開催に加えて、X(旧Twitter)やGoogleでのWeb広告といった施策を行っていました。ただ、一般的なWeb広告で導入事例などを配信しても、エンジニアの方々に「自分ごと」として刺さる文脈を作るのが弱いなと感じていたんです。
広告をクリックしてサイトに来ていただけても、比較検討の段階で離脱されてしまうことも多くて。エンジニアの皆さんから見て「信頼できる情報」として受け取ってもらうことや、少しでも興味を持って情報を読んでもらうための接点作りに、以前から課題を感じていました。

── エンジニアにとって「広告」というフォーマット自体が、少し受け入れられにくい側面もあったのかもしれませんね。

中野: そうなんです。だからこそ、エンジニアが自分ごととして興味を持ち、自発的に「読みたくなる」ような自然な形での接点を持てれば良いなと模索していました。

中嶋: それに加えて、「社内リソースの壁」もありました。マーケティング担当は僕と中野の2人しかいませんし、僕は技術的なコンテンツを書けるわけではありません。
エンジニアの方にmicroCMSの良さを知ってもらうには、「こんな風に使ってみた」「こういう技術と組み合わせてみた」という具体的なユースケースをたくさん発信していくのが一番なのですが、それを自社のリソースだけで発信し続けるのには、どうしても限界があったんです。

── なるほど。「エンジニアに刺さる文脈で届けたい」けれど、「自社発信のユースケースには量的な限界がある」というジレンマがあったのですね。

中嶋: はい。だからこそ、すでにmicroCMSに興味を持ってくださっているユーザーの方々を巻き込んで、多様なユースケースを増やしていくアプローチが必要だと考えていました。自社からの発信だけでなく、外部を巻き込んでコンテンツを増やすことで、それが認知拡大や興味関心を高めることに繋がるんじゃないかという狙いがありました。

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広告ではなく「情報」として届ける。Qiita Advent Calendarを選んだ理由

── エンジニア向けのプロモーションにおいて「自分ごと化してもらうための文脈作り」に課題を感じていたとのことですが、そうした中で、「Qiita Advent Calendar」(以下、アドベントカレンダー)への協賛はどのようなきっかけで検討が始まったのでしょうか?

中野: アドベントカレンダーへの協賛を知ったきっかけは、弊社が株式会社エイチーム(現株式会社エイチームホールディングス)にグループインしたご縁で、グループ会社のマーケターの方から共有を受けたことでした。私自身、元々一人のQiitaユーザーとしてQiitaで記事を読んでいたのですが、「企業向けのプロモーション支援」をしていることは全く知らなくて。「裏側ではこんな様々な取り組みをやっていたんだ!」と驚いたのを覚えています。

── 様々な広告媒体がある中で、最終的にQiitaでのプロモーションを実施する決め手は何だったのでしょうか?

中野: 一番の決め手は、やはり「エンジニアが自発的に情報収集を行う場として信頼されている」点です。
先ほどお話ししたように、一般的なWeb広告だと、どうしてもエンジニアの方々に警戒されたり、自分ごととして捉えてもらいにくかったりする課題がありました。ですが、Qiitaというプラットフォームであれば、企業からのメッセージであったとしてもただの「一方通行の広告」ではなく、エンジニアにとって有益な「情報」として自然に受け取ってもらえるんじゃないかと考えたんです。そこが個人的にはすごく大きなポイントでしたね。

── 確かに、Qiitaはエンジニアの方々が日常的に学ぶために訪れる場所ですからね。中嶋さんはいかがですか?

中嶋: そうですね。ターゲットユーザーに情報として受け取ってもらいやすいことに加えて、私たちマーケティングチームの「社内リソースの壁」を突破できるという期待も大きかったです。
microCMSの認知度や利用への興味関心を高めていくためには、「こんなふうに使ってみた」という具体的なユースケースを世の中にたくさん増やしていくことが非常に重要です。しかし、自社からの発信だけではどうしても質・量ともに限界がありました。
だからこそ、すでにmicroCMSに興味を持ってくださっているエンジニアの方々を巻き込んで、多様なユースケースを増やしていける「Qiita Advent Calendar」という仕組みは、私たちの抱えていた課題を解決する施策としてマッチしていると感じたんです。

── 自社発信の限界を補い、エンジニアコミュニティの熱量を借りてコンテンツを増やしていくという明確な狙いがあったのですね。ちなみに、初めての協賛ということで、事前に「想定通りに記事が集まらないのではないか」といった不安や懸念はありましたか?

中嶋: いえ、事前の懸念点というのは特になかったですね。不安よりも、「Qiitaユーザーからどれくらいポジティブな反応が得られるのかな」という期待感の方がずっと大きかったです。

中野: 私も不安はあまり感じていませんでした。それよりも、実施に向けてQiitaの担当者の方と直接Slackで密にやり取りさせていただけたことが、すごく大きかったです。
例えば「こういうテーマ設定だと参加しづらいですかね?」とか「どうすればもっと多くの方に記事を書いていただけるでしょうか?」と相談を投げかけさせてもらい、一緒に企画をブラッシュアップしていくことができました。また、担当者の方はもちろんのことQiita社のエンジニアから客観的なフィードバックももらいながら進められたので、とても安心感がありましたね。

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── 単なる媒体への「広告出稿」という枠組みを超えて、一緒にコミュニティを盛り上げていくような感覚を持っていただけたのですね。

初心者から上級者まで。間口を広げたテーマ設計が「熱量」を最大化する

── エンジニアの方々に実際に記事を書いてもらうにあたって、思わず「参加したい!」と思ってもらえるようなテーマ設定など、工夫されたポイントはありますか?

中野: 一番意識したのは、あえて「間口を広くしておく」ことでした。2024年は「ユニークなユースケース」、2025年は「AI活用」の明確な大テーマは掲げつつも、基本的には「microCMSに関することであれば何でもOKですよ」というスタンスをとりました。
というのも、初めてmicroCMSを触る初心者の方から、普段の業務でがっつり活用されている上級者の方まで、皆さんそれぞれ持っているノウハウの難易度が違いますよね。だからこそ条件を限定してしまうのではなく、幅を持たせることで「自分でも書けそうだな」と参加のハードルを下げることを心がけました。
また、プレゼントごとに私たちから「こういう記事を書いてくださった方には、この賞が狙えるかもしれません」といった小テーマ的なものも設定しておいたんです。そうすることで、皆さんがしっかりと狙いを持って記事を投稿してくださったなと感じています。

── 自由度の高さと、目標となる賞のバランスが絶妙だったのですね。企画段階では、Qiitaの担当者ともかなり密に壁打ちをされたとの話がありましたね。

中野: そうなんです。最初、私たちで考えたテーマ案を提出した時に、「これだと少し参加のハードルが高いですかね?」「どうすればもっと記事が書きやすくなるでしょうか?」といった相談を直接させてもらいました。
Qiitaの担当者の方からアドバイスをいただきながら、より多くの方が記事を書きやすいように、募集文言の調整を一緒に進めていったんです。Qiitaは、社内のエンジニアの方々がマーケター的な視点も持ち合わせていらっしゃって。「利用者目線・エンジニア目線で、どういう企画が一番盛り上がりそうか」を客観的にディスカッションしてご提案いただけたのが非常に心強かったです。おかげで、エンジニアの方々がよりチャレンジしやすい企画へとブラッシュアップできました。

── 企業側の発信でありながら、コミュニティの文脈にしっかりアジャストできたわけですね。イベント期間中、盛り上がりを作るために御社で対応されたことはありますか?

中野: はい。実はアドベントカレンダーには、弊社の代表自らも記事を書いて参加しました。そのように運営側も熱量を持って参加することで、ユーザーの皆さんの熱量と上手く相乗効果を生み出せたのかなと思っています。
また、弊社ではmicroCMSの既存ユーザーが集まる「Discord」のコミュニティチャンネルを運営しているのですが、そこで「こんな記事が投稿されました!」としばしば紹介させていただきました。他にもSNSでシェアしたりなど、記事を書いてくださった方のモチベーションが少しでも上がるようなアクションは、できる限りやっていきたいなと思い取り組んでいました。

中嶋: 私は投稿される記事のタイトルを見ているだけでも、面白そうだと思えるものがたくさん上がってきて、すごくワクワクしましたね。
また、イベントが終わった後の話にはなりますが、選出させていただいた受賞記事については、microCMSの既存ユーザー様に向けたメールマガジンでもご紹介させていただきました。単にイベントをやって終わりではなく、集まった良質な記事を「新しいユースケース」として既存ユーザーの方々へ還元していく点でも非常に役立っています。

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Qiita経由のサービス作成数は平常月の約4倍に!運営も驚く「ユースケース」の発見

── キャンペーンを実施されて、具体的な数値の成果はいかがでしたか? 実施前後2ヶ月の比較で「指名検索数が約13%増加」し、直近1年間で最も高い水準となったと伺いました。

中嶋: はい。アドベントカレンダーを実施するにあたって、最初はどの指標にどういう効果が出るのか見立てが難しかったのですが、結果として目に見えて伸びたのが「指名検索数」と「サービス作成数」の2点でした。
特に2025年に関しては、世の中のAIトレンドと上手くマッチしたこともあり、microCMSをご利用いただく機会が増えたのではと感じています。もちろん他の施策によるところはあると思いますが、アドベントカレンダーがその流れの一端を担っているのは間違いないと感じています。CMSの導入やサービス作成を主導するのはやはりエンジニアの方が多いので、そこで良い数字が出ているのであれば、今後も継続してドライブしていきたいという社内の判断になっています。

── キャンペーン期間中、Qiita経由でのサービス作成数が平常月の「約4倍」になったそうですね。

中嶋: そうですね。単に数が増えただけでなく、流入してきた利用ユーザーの「質」も平常時とは全然違うなと感じました。アドベントカレンダーをきっかけに来てくださった方は、皆さんしっかりと使い込んで、質の高いサービスを作成してくださっている印象があります。

── 投稿された記事について印象に残ったエピソードはありますか?

中野: 2025年の「AI活用」のテーマで言うと、弊社が提供している「MCPサーバー」を活用した事例がたくさん集まりました。中でも賞を授与させていただいた、「卓球大会の要項PDFをMCPサーバーに読み込ませて、microCMSのコンテンツにする」という記事はとても印象的でした。
実は、MCPサーバーという機能をリリースしたものの、私たち運営側としても具体的な「ユースケース」をあまり見つけられていなかったんです。だからこそ、エンドユーザーの皆さんが実際に「こんな風に使っているよ」と記事にしてくださったことで、「なるほど、こういう風にも使えるのか!」と私たち自身が気づかされましたし、他の利用検討ユーザーの方へ提示できる事例にもなりました。

── 運営側も想像しなかったような発見があったのですね。「microCMSで恋愛シミュレーションゲームを作る」といった記事もあったとお聞きしました。

中野: あの記事は社内でも共有してすごく盛り上がりました(笑)。「CMSで恋愛ゲームを作る」なんてそもそも想像もしていなかったですし、ストーリーの中にmicroCMSに関連するワードが盛り込まれていて、本当に楽しませてもらいました。
「公式ドキュメント」では、どうしても正しい情報を届けることに留まってしまいます。しかし、記事を読むエンジニアの方々は「自分に近い状況の事例」を探していることが多いですよね。企業からの発信だけではどうしても届きにくい層に対して、第三者視点の「熱量」や「温度感」のある情報として届けられるのは、Qiitaのアドベントカレンダーならではの強みだと感じます。

── そうした良質なコンテンツがQiita上に増えることで、他に副次的な効果などはありましたか?

中嶋: 資料請求やお問い合わせの際に「microCMSをどこで知りましたか?」というアンケートをとっているのですが、実は最近、「AI(AI検索)経由で知った」というケースが急激に増えていて、新しい流入経路として無視できない存在になりつつあります。
AI経由で知る際、ユーザーは自然言語で色々な調べ方をすると思います。その時に、Qiita上に多様なユースケースやコンテンツがたくさん存在していると、そこからAIに引用されて、認知や問い合わせに繋がるケースが増えるのではないかと仮説を立てています。
結局のところ、AI検索への対応も「質の高いコンテンツを増やす」というSEOの延長線上にあると考えています。自社発信だけでなく、Qiitaのようなプラットフォームでエンジニアの皆さんが書いてくれた良質なコンテンツが増えることは、AI時代においても、中長期的な資産として私たちの大きな力になってくれていると感じています。

エンジニアへのリスペクトを忘れず、中長期的な「資産」を蓄積する

── 最後に、microCMSとしての今後の事業展望についてお聞かせください。

中嶋: これまで弊社は、エンジニアの方々に支持されるプロダクト主導(PLG)の成長を中心にしてきましたが、エイチームグループにジョインしてからは、セールス主導(SLG)の動きも強化し、エンタープライズ企業の開拓などに注力してきました。
ただ、最近になって「SLGに偏りすぎると上手くいかないな」と感じる部分も出てきたんです。というのも、ビジネスサイドの方々にとって「ヘッドレスCMS」という仕組みは、まだ直感的に理解されづらい側面があります。
そのため、現在はPLGとSLGの比率を半々くらいに調整しています。エンジニアの方々に対しては引き続きプロダクトとしての魅力をしっかり訴求しつつ、ビジネス層の方々にも導入による定量的な価値を理解してもらう。この両軸でのアプローチが、今後のビジネス成長の鍵になると考えています。決して無理な押し売りなどはせず、適切な人に、適切なタイミングでmicroCMSの価値を届けていきたいですね。

── Qiitaをはじめとする技術コミュニティとは、今後どのように接点を持っていきたいですか?

中野: アドベントカレンダーのような年末のキャンペーンだけでなく、今後は他の時期でも継続的な取り組みを模索していきたいと思っています。例えば、自社の大きな機能リリースのタイミングなどに合わせて、Qiita上でテーマ企画や連載といった形でご一緒できたら良いなと考えています。

中嶋: 直近でも新機能である「APIの作成を行うマネジメントAPI」のリリースを控えているのですが、これによってエンジニアの方々がAIとmicroCMSを組み合わせて、一連のサイト制作をよりスムーズに行えるようになります。そういった絶好のタイミングで、Qiitaにいるエンジニアの皆さんに向けて、実際に手を動かして触っていただけるような機会をどんどん提供していきたいですね。

── 最後に、エンジニア向けのプロモーションに悩まれているマーケティング・PR担当者の方々へ、Qiita広告活用のポイントやアドバイスをお願いします。

中嶋: 記事投稿キャンペーンに関して言うと、「細かく要件を指定しすぎないこと」が一番のポイントかなと思います。本当は企業側として「こういうメッセージを伝えたい」という思いもあるかもしれませんが、あえてざっくりとしたテーマに留めておくんです。
そうすることで、私たちが想像もしていなかったような面白いユースケースをQiitaユーザーが自ら発信してくれます。その自由度の高さが、結果的に他のエンジニアへの興味や関心を惹くきっかけになります。
弊社のミッションは「エンジニアの武器を作り出し、世界の進歩を後押しする」ですが、根底には常に「エンジニアへのリスペクト」があります。細かい要件で縛って企業都合を押し付けるのではなく、エンジニアへのリスペクトを忘れないプロモーションを行うこと。それが、エンジニアの皆さんにしっかりと受け入れてもらえる秘訣なのではないかと思います。

── 中野さんはいかがですか?

中野: 私からは、こうしたユーザー巻き込み型のプロモーションが持つ「資産価値」についてお伝えしたいです。一般的なWeb広告などで短期的な数値を追うことももちろん大切ですが、記事投稿キャンペーンのような施策の最大の魅力は、質の高いコンテンツが確実に増えていくことにあります。
ただバナー広告を出稿して終わるのではなく、Qiitaユーザー自身の熱量で書かれた記事は、そのまま中長期的に自社を支える「コンテンツ資産」として蓄積されていきます。その資産をどうやって蓄え、コミュニティに還元していくかという視点を持つことが、エンジニア向けマーケティングにおいては非常に有効なのではないかと思います。

── 単なるプロモーションを超えて、コミュニティへのリスペクトをベースに「資産」を築いていく姿勢が非常に印象的でした。本日は貴重なお話をありがとうございました!

編集後記

「エンジニアに広告を出す」のではなく、「コミュニティに資産を還元する」。今回のインタビューを通じ、その意識の転換こそがマーケティングの成功を左右すると強く感じました。
単なるキャンペーンの数字を追うのではなく、ユーザーが自発的に語りたくなる場を作る。その積み重ねが、AI検索時代においても揺るぎない「コンテンツ資産」へと成長していきます。エンジニアというコミュニティの熱量を借り、共に事業を成長させていく──。そんな「共創」の姿勢こそが、これからのB2Bマーケティングにおける鍵になるのではないでしょうか。

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